好きな人がいる女性には絶対に観て欲しい映画があります。イギリスとドイツの合作になる「あと1センチの恋」は、何度もすれ違いながら言いたいけど言えないそんな想いを通して本当の愛に出会える傑作です。
主役や他のキャストについて
主演を演じたロージー役の「リリー・コリンズ」は、ミュージシャンでもある父親の影響もあり2歳で女優を経験したベテランです。モデルや司会者などをこなすマルチなテレビタレントでもあり、多方面で活躍しています。
アレックスを演じた「サム・クラフリン」はそのルックスから王子様みたいな俳優と称されています。パイレーツ・オブ・カリビアンのフィリップ役に抜擢され、スノーホワイトやハンガー・ゲームなどの数々の作品に出演する人気俳優です。
他にもスキ・ウォーターハウスや、タムシン・エガートン、ジェイミーウィンストン、アート・パーキンソンなどの演技派の俳優ばかりが出演しています。
あらすじや見どころ
ロージーとアレックスは6歳の頃からの幼馴染です。青春をずっと一緒に過ごしてきたこともあり、友達以上恋人未満の間柄です。恋の話もなんでも共有してきた2人ですが、あるときロージーがクラスで人気の男の子と一夜をともにし妊娠してしまいます。
2人は再会を誓いお互いが離れ離れの人生を送ります。運命のいたずらに翻弄されながらお互いの距離を縮めていきますが・・・。
とにかくん~ここでもまだすれ違うかと思ってしまうほど、お互いが両思いなのではと思いつつもなかなか付き合うまでいかない2人のやりとりが、歯がゆくもあり応援したくなる恋愛映画です。
もっと素直に器用に生きられたらうまくいくのにと思いつつも言葉にできない思いに共感してしまうかも。恋愛でよくあるすれ違い、人生のバイブルになるような映画です。幼馴染みだからこそ近すぎてなかなか距離を縮められない2人に注目してみてくださいね。
主題歌のタイトルや歌手は?
josh auerの「Always On My Mind」です。歌詞を見ると映画の中のすれ違いを見事に表現していて、切ない気持ちになります。この曲を聞くと映画を思い出すなんて人もいます。映画の中の挿入歌にも注目して聞いてみてくださいね。
ロケ地はどこ?
物語ではイギリスの田舎街となっていますが、撮影場所はアイルランドのダブリンとカナダだと言われています。例えばロージーの父親が勤めているホテルはダブリンに実在しています。セントステファンズグリーンというおしゃれで高級感のあるホテルです。
ロージーの家の前を撮影したのも同じくダブリンのケンブリッジ・ヴィラズと呼ばれている場所です。のどかな田舎町のなかにおしゃれな洋館が建っています。またロージーとアレックスが歩いていた公演はトロント大学のジョージキャンパスで、芝生の美しい場所です。
2人の距離がなかなか縮まらず、歯がゆい気持ちで観ていた記憶があるのではないでしょうか。空港のシーンはダブリンで撮影するなど、撮影場所が全体的に固まっているのでロケ地巡りなんかも楽しいのではないでしょうか。
ダブリンの美しい街並みを観ながら映画の世界観に浸ってみるのも楽しいかもしれません。
原作はあるの?
原作は「P.Sアイラブユー」でメガヒットとなった著者セリシアアハーンです。20代という若さで濃厚でドキドキしっぱなしの恋愛小説を書いてしまう天才です。あと1センチの恋の原作は「愛は虹の向こうに」で現在でも色褪せぬことのないベストセラーとして知られています。
原作を読むと驚くかもしれませんが、文中はメールや手紙、チャットのやりとりのみで構成されています。7歳から50歳までの2人を描いたものになりロージーを主体にして描かれています。
最後の最後で感動できるシーンが用意されています。映画を観ていない人でも楽しめる、恋愛小説です。
出演者の演技・衣装について
あと1センチの恋は出演者の衣装がおしゃれだったこともあり若い世代を中心に真似る人がたくさんいました。
衣装を担当したのはLeonie PendergastでミートオブザデッドやJIMI栄光への軌跡の衣装も担当していました。映画祭でリリー・コリンズが着ていたドレスはエリザーブなど、上品で華やかかつ個性的なファッションに注目が集まりました。
演技レベルについてもそれぞれが演技経験豊富なこともあり、安心して観ていられるようなレベルの高いものでした。よくもあんなにすれ違う役どころを上手に演じきっているなと思ってしまいます。
リリー・コリンズの強く女性としても母としても生きる姿は今までのセレブのイメージを覆すものでしたが、意外としっくりときて映画を面白いと思わせてくれるスパイスになっているのではないでしょうか。
ラストや映画全体の考察・解釈
映画の最後の最後でやっと心を通わせる事のできた2人に、いつまでも幸せであって欲しいと思った人も多いはずです。
夢を叶え自分のホテルを持つことのできたロージーのもとに離婚をしたアレックスがやってきたシーンは、胸踊らせて観ていた人も多いのではないでしょうか。幼なじみだからこそなかなか思いを打ち明けることができず、不器用にも一生懸命生きる姿が恋愛のたのしさを教えてくれます。
タイミングと自分の気持ちを伝える素直さがいかに大切かを教えてくれます。相手を思うからこそのうまくいかないそんな行動から、共感したりしながら観ることのできる映画だと思います。
監督は誰で、他にどんな作品を作っているか
監督はクリスチャンディターです。ワタシが私を見つけるまでやビッケなどの監督も努めています。ロマンティックな物語の中に少しコメディ要素を取り入れる監督でもあり、クリスチャンディターなくして、あと1センチの恋は映画化されることはなかったのだと思わせてくれます。
あと1センチの恋は胸キュン恋愛映画かと思いきや、主人公の心理描写をしっかりと描きつつ重くなりすぎることのない見事なバランスで描かれている映画です。応援支度もなり切なくもなりさまざまな感情に出会わせてくれます。
もっと早く付き合っていればなんて思ってしまいますが、遠回りしたからこそ本当に大切な相手を探すことができたと考えると、この映画の1視聴者になれたことが幸せな気持ちになります。
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